冬の沖縄旅行2019:その1

2019年、私たちは結婚満4年が経ち、5年目に突入しました。
が、実はまだ未実行だったのが「新婚旅行」世間的にはにもう新婚ではないのですが(笑)昨年から夫の転勤や仕事での変化があり、会社を立ち上げてから立場上長期の休みを全く取れなかった夫も、ここいらで小休止して新婚旅行を決行しようじゃないかということになりました。
場所は冬の沖縄、挙式したムーンビーチへの再訪、後半は那覇というプランで、およそ数ヶ月前から準備をしておりました。今回は全体にのんびりしたスケジュールと、あえて有名観光スポットには行かず、オフシーズンの沖縄で過ごした話を中心に書いていこうかと思います。

沖縄へ行くきっかけ
私は母が沖縄出身で、幼少期から累計すると大体30回程沖縄に行っていました。結婚してからは約一年に一度は沖縄へ足を運ぶようになりました。夫は意外にも結婚前まで沖縄に行ったことが無かったのですが、2015年の4月に挙式のために初めて沖縄を訪れ、挙式会場で今回の宿泊地でもある「ホテルムーンビーチ」を大変気に入り、もしまた行く機会があったら利用したいねとずっと話していました。そして昨年末に休みの取得の目処が立ち、それならシーズンオフの沖縄のムーンビーチに行こうということになりました。料金相場は当然ハイシーズンよりはかなり割安です。夫曰く、新婚旅行なのに予算激安とのこと。

テルムーンビーチと沖縄。
私たちをそこまで虜にするホテルムーンビーチって何?という方のために、私の主観たっぷりに説明しますが、いらないという方は直接ムーンビーチホテルで検索してください(笑)
ホテルムーンビーチは、沖縄県中北部に位置する恩納村(おんなそん)にある老舗のリゾートホテルです。ホテルの開業が1975年、今や県内に数多くのリゾートホテルがある沖縄ですが、いわばその先駆け、パイオニア的存在のホテルです。設計者は故・国場幸房によるもので、2017年にはDOCOMOMO-JAPANの日本におけるモダン・ムーブメントの建築にも選定され、モダニズム建築の面からも再び注目を集めています。

ドコモモ・ジャパン 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
http://www.docomomojapan.com
初めてドコモモと聞いた時は、NTTDOCOMOと関係あるのかと思ったら全然違いました(笑)

先述の通り私の母が沖縄出身で、幼少期には夏休みに沖縄に行くのが本当に楽しみで、中でもムーンビーチに親戚の車に乗せてもらって行くことは当時の最大級の楽しみでした(他に楽しい事が無かったのかなw)ホテルもまだ開業して数年程度だった時代です。そしてその頃はまだビーチの砂浜に星の砂が大量に紛れ込んでいたし、珍しい形の貝殻も砂浜の其処彼処に転がっていた時代だったと記憶しています。今思えば何て贅沢な体験をしていたのだろう。
それから40年近くの年月が経ち、アラフォーにしてようやく結婚することになった私は、幼少期の幸せな時間をもう一度カムバーーック!と言わんばかりに、双方の親族を招待してごく内輪の小さな結婚式をこのムーンビーチホテルで挙げたのでした。夫も初めての沖縄だったにも関わらず、このムーンビーチホテルの開放感と自然との調和にすっかり虜になってしまいました。

ホテルの評価としては、近年建設された新しいリゾートホテルと比較すると当然古く、実際トラベル関係のクチコミでも古い、構造的に段差が多いというコメントが多くあります。しかしそれ以上にムーンビーチの自然の美しさと、広い空間を贅沢に使ったホテルの建築様式、そしてそれらを統括する「ムーンビーチリゾート」としてのブランド基盤がしっかりとしていること、これらの魅力が多少の不便さも何処吹く風という気分にしてしまう、そんな場所なのです。もちろんホテルのスタッフさんの接客やサービスなどは申し分なく、利用客にリピーターが多いのも頷けます。どちらかというと通好みのホテルなのかもしれません。

さらに時代背景を絡めると、沖縄は1972年に本土復帰し、75年には海洋博開催、78年にはそれまで右側通行だった沖縄の道路が左側になったりと(730キャンペーン)沖縄の社会や生活が大きく変化した時期と重なっています。特に海洋博は、前回の大阪万博の成功体験から当時大いに期待されたものの、博覧会の収益的には決して成功とはいえず、県内の企業や宿泊所の倒産や閉鎖も相次いだとか。ムーンビーチホテルはその中で必死に営業努力を重ね、76年にはあの山口百恵さん主演のドラマ「赤い衝撃」でのロケ地となり、当時の若い世代がムーンビーチに殺到したとか。その後大手航空会社による沖縄キャンペーンなどが積極的に展開され、沖縄にリゾートホテルの需要が高まる中、ムーンビーチホテルはそのノウハウを他のホテルにも提供し続け、その後のさらなる開発にも繋がっていくことになります。沖縄リゾートの黎明期を知るいわば生き字引のような存在と言えるかもしれません。

しかし、沖縄の経済基盤というのは決して本土に比べると大きくなく、また、1980年代以降に海外旅行が安く行ける時代が到来して、客足がハワイなどの海外に流れるようにもなってきました。沖縄の主要産業である観光業は、産業の面から見ると決して安定しているとは言えず、自然環境や社会情勢等に振り回されやすい側面があります。そして、政治的、自然保護的にも沖縄の基地問題というのは現在に至るまでずーーっと続いています。状況が複雑に入り組んでいて、沖縄の人たちの中でも意見が割れていて、簡単に白黒つけられる問題ではないのです。それに付随して、経済や仕事の面で選択肢が限られているのもこの問題に影響する部分が大きいんじゃないかと。
なので、私は沖縄に「お金を落とす」これが沖縄に対する一番の精一杯です。夫の稼ぎで暮らしている私が言ってもあまり説得力無いのですが(汗)沖縄の経済を回す協力することが、個人的には一番良いことなんじゃないかと思っています。

おお、序盤からちょっとお堅い内容になりましたが、まだまだ色々続いていきますよ。冬の沖縄良いですね、ということで次回につづく。